福岡県八女市本町。若泰山光明寺。福岡教区№二〇七。天平一〇年(七三八)行基の創建といわれ、現在の位置から二キロほど離れた酒井田にあった。その後天台宗に属し、建保三年(一二一五)に聖光が再興し浄土宗寺院とした。天正一五年(一五八七)国主田中兵部大輔吉政は筑後福島城を築く際、現在の地に移し菩提所とする。『鎮西禅師絵詞伝』に当寺は二十五三昧の随一と称えられ、また阿弥陀三尊すべて行基の自作と記されている。
【資料】『蓮門精舎旧詞』三九(続浄一九)
【参考】八女市史編さん専門委員会編『八女市史』(八女市、一九九二)
【執筆者:金田昭教】