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本願相応集

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ほんがんそうおうしゅう/本願相応集

一巻。伝法然作。道光編『和語灯録』のばつ(聖典四・五五九)には、本書を法然偽撰とする。他にも、僧樸『真宗法要蔵外諸書管窺録』(真宗全書七四、九八)や、僧鎔『真宗法彙目録及左券』(真宗全書七四、四九)も偽撰説を唱える。成立年次は不詳だが、大谷大学図書館蔵の江戸時代写本に「建長七(一二五五)乙卯六月三日…」の識語がある。九つの問答からなる問答集。第一から第五問答までは自力・他力、第六問答では阿弥陀仏功徳、第七問答以降では懺悔について議論する。『昭法全』では大谷大学図書館蔵の版本と写本を底本とし、両者に異同が多いためか、両者を校合して一本にまとめるのではなく、別々に収録されている。


【所収】昭法全


【執筆者:角野玄樹】