はだけいざん／羽田恵三

昭和二二年（一九四七）九月二四日—平成一七年（二〇〇五）八月九日。信蓮社行誉満阿獅子吼。布教師。誓願寺（佐賀県藤津郡）に、大井諦静の三男として生まれる。昭和四三年（一九六八）知恩院において宗戒両脈を相承し、同四五年に佛教大学文学部国文学科を卒業。同四七年四月、羽田家に入籍し京都伏見の大善寺に副住職として入山。その後、佛教大学大学院修士課程で藤堂恭俊につき浄土学を学ぶ。同五二年四月に総本山知恩院布教師、同六一年四月から平成一五年（二〇〇三）四月まで、大善寺二七世住職を務める。その間、佛教大学講師、総本山知恩院布教師会幹事長、同副会長、知恩院企画委員や百万遍知恩寺布教師会参与などを歴任。平成九年（一九九七）知恩院の御忌唱導師に推挙される。世寿五九歳で病に倒れたが、その功績を賞し知恩院より没後、宿老待遇が追贈された。著作・製作に『念仏の世界』（共著、朱鷺書房、一九八七）、『菩提樹に風たちて』（法話カセット、創教出版、一九八八）、『心やわらかに』（共著、佼成出版、一九九二）、五重勧誡録『ひとすじの道』（安藤、一九九七）、『ひとすじの道』（ＤＶＤ、制作獅子吼塾・道心和合会、二〇〇五）。

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【参照項目】➡ひとすじの道

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【執筆者：井野周隆】