操作

浮世

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:20時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

うきよ/浮世

この世の中、世間、世上、現実世界の意。そこに生活する人の身、人生のこともいう。仏教的には、移り変わり変化してやまない無常の世の中、との意になる。辛く苦しいことから「憂き世」とも書くが、近世、どうせはかないことなら楽しく浮かれて生きる世の中、つまり享楽的な浮世世界という意味に転ずる。漢語の「浮世ふせい」は定めなき、はかない人生という意味であるが、もちろんこの語の影響も受けている。


【執筆者:勝崎裕彦】