「椎尾弁匡選集」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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しいおべんきょうせんしゅう/椎尾弁匡選集
椎尾弁匡著。椎尾弁匡選集刊行会編。全一〇巻。昭和四六年(一九七一)一〇月—同四八年五月、山喜房仏書林刊。椎尾弁匡による著書や論文、辞典項目、講述・講演録、和歌・漢詩、表白、本人の著作目録などを収録。その内容は多岐にわたる。仏教哲学や仏教論、宗教論、宗学・教学、法然論、戒論など浄土宗や仏教、宗教に関わるもののほか、人間哲学や社会哲学、共生論、生命論などが含まれており、椎尾の博識さ、知見の広さを窺うことができる。全集が刊行されていない現在では、椎尾弁匡研究の定本ともいえる刊行物である。もともとこの選集は、椎尾が主催していた共生会の五〇周年記念事業の一つとして椎尾生前時から企画されていた。しかし、昭和四六年四月に椎尾が遷化したため急遽予定を繰り上げることとなった。刊行会長をつとめた里見達雄によると、選集刊行は有縁の篤志によって進められ、事務や編集などは門弟の奉仕によって行われた。そこでの努力が功を奏し、遷化半年後の一〇月には第一巻が刊行され、同四八年五月には最終巻である第一〇巻が刊行されている。
【参考】椎尾弁匡選集刊行会『椎尾弁匡選集月報』一~八(一九七一~二)
【参照項目】➡椎尾弁匡
【執筆者:江島尚俊】