「消息」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
しょうそく/消息
私信・手紙のこと。「しょうそこ」ともいう。平安中期頃には、男性は漢字を用いた漢文体の消息(書状)が、女性は仮名書きの和文体による消息が成立したとされる。法然が記した消息については、文永年間(一二六四—一二七五)に道光が『黒谷上人語灯録』を編纂し、その中に法然の消息を多く集録している。法然の消息は、仮名交じりの文体で、宛所も九条兼実・北条政子・津戸三郎・熊谷直実といった貴族や武家、一般の庶民など広範囲の身分に及んでいる。
【執筆者:工藤美和子】