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「五方便念仏門」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

ごほうべんねんぶつもん/五方便念仏門

一巻。伝智顗撰。念仏を中心にした観心について説かれた書。五種の禅法の説明に続き、称名往生門・観相滅罪門・諸境唯心門・心境俱離門・性起円通門の五種類の念仏が説かれる。智顗の撰とされてきたが、性起円通門が華厳教学の影響を強く受けていることや引用している経典に唐代訳出のものがあること、さらには五種類の念仏が説かれない『五方便門』なる原本と考えられる書があることから智顗の真撰が疑われている。現行本は唐代中期に原本に増補付加されたと考えられる。


【所収】正蔵四七、続蔵六一


【執筆者:横田善教】