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「高野山往生伝」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

こうやさんおうじょうでん/高野山往生伝

一巻。如寂撰。寛治七年(一〇九三)示寂の教懐から、文治三年(一一八七)遷化の証印まで、高野山における往生者三八名の行状を収載した往生伝。この時期高野山には、密教と阿弥陀行法を兼修する遁世聖(高野聖)の集団があらわれ、浄土信仰が盛んになった。本書は、真言宗念仏行者の実態を示すものとして貴重な存在である。


【所収】続浄一七、仏全一〇七、『続群書類従』八上、『日本思想大系』七(岩波書店、一九七四)


【参考】『五来重著作集』二(法蔵館、二〇〇七)


【参照項目】➡高野聖


【執筆者:吉原浩人】