「安心鈔」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:18時点における最新版
あんじんしょう/安心鈔
一巻。証空の作とされるが、成立年代は不詳。西山流で強調される機法一体や真仮一体の思想を和語で記した短篇法語。衆生が憑む心と仏の摂取とが一体であることを、火のついた木に喩えつつ、その道理の領解と称名念仏の実践を勧めている。亮範編『浄土西山流秘要蔵』所収本や『四代奏上』所収の略本が知られるが、同じく証空の『五段鈔』と合冊された文政五年(一八二二)版によって広く流布した。
【所収】『安心鈔』(文栄堂、一九三〇)、『西山上人短編鈔物集』
【参照項目】➡機法一体
【執筆者:稲田廣演】