「芥子」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
けし/芥子
からしなの種子のこと。それが小さいことから、極めて小さいものの例えともなる。ⓈsarṣapaあるいはⓈsarṣapa-phalaの訳語にもあてられる。仏典では、芥子は小ささを例えるほかにも、長大な時間を表す単位である劫について、「四方一由旬の鉄城に満ちた芥子を一〇〇年ごとに一粒ずつ取り除いて無くなるまでよりも長い」、などのように比喩的に用いられる。また密教経典には芥子(特に白芥子)や芥子の油を用いた様々な儀式が説かれている。
【参照項目】➡劫
【執筆者:石田一裕】