「欄楯」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました: 20180917 リンクと画像表示修正) |
|
(相違点なし)
|
2018年9月17日 (月) 10:09時点における最新版
らんじゅん/欄楯
梵本『阿弥陀経』の「石垣」(Ⓢvedikā)に対する鳩摩羅什の訳語。古代インドでは樹木など信仰対象の周囲に巡らせ、聖と俗の境界とした木製ないし石製の垣があった。サーンチーやアマラーヴァティなどでは、高さ三、四メートルの平柱を環状に掘り立て、各柱を貫石と笠石で固定し、四門を構え、一~三世紀には柱内外を浮彫で飾った。ガンダーラでは好まれず、小ストゥーパの基壇上に置いて本体を囲った例、大ストゥーパに列柱を巡らした例が一世紀に限って若干あるのみである。
【執筆者:桑山正進】