操作

「利剣名号折伏鈔」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

(1版 をインポートしました)
1行目: 1行目:
 
=りけんみょうごうしゃくぶくしょう/利剣名号折伏鈔=
 
=りけんみょうごうしゃくぶくしょう/利剣名号折伏鈔=
五巻。敬阿述、[[文雄]]校。寛保二年(一七四二)述、寛延二年(一七四九)校訂。[[知恩寺]]蔵の[[利剣名号]](「[[南無阿弥陀仏]]」「一[[百万遍]]」「護持[[法印]]」を中央に、「[[天下和順]] 日月清明 風雨以時 災厲󠄂不起」「門門不同八万四 為滅[[無明]]果業因 利剣即是[[弥陀]]号 一声[[称念]]罪皆除」を両側に記す)の各銘文を仔細に解説し、[[称名]]行の現当二世の[[利益]]を説く。仏典・[[宗義]]書に限らず、勅撰歌集や説話集(『[[玉葉]]集』『新続古今』『[[古今著聞集]]』等)から諸師の道詠を随所に引用して、宗の[[安心]]を述べている。長く[[知恩寺]]<ruby>[[塔頭]]<rt>たっちゅう</rt></ruby>の[[了蓮寺]]に蔵されていたものを[[伊藤祐晃]]が大正三年(一九一四)に刊行([[信瑞]]著『[[広疑瑞決集]]』と合本)した。
+
五巻。敬阿述、[[文雄]]校。寛保二年(一七四二)述、寛延二年(一七四九)校訂。[[知恩寺]]蔵の[[利剣名号]](「[[南無阿弥陀仏]]」「一[[百万遍]]」「護持[[法印]]」を中央に、「[[天下和順]] 日月清明 風雨以時 国豊民安」「門門不同八万四 為滅[[無明]]果業因 利剣即是[[弥陀]]号 一声[[称念]]罪皆除」を両側に記す)の各銘文を仔細に解説し、[[称名]]行の現当二世の[[利益]]を説く。仏典・[[宗義]]書に限らず、勅撰歌集や説話集(『[[玉葉]]集』『新続古今』『[[古今著聞集]]』等)から諸師の道詠を随所に引用して、宗の[[安心]]を述べている。長く[[知恩寺]]<ruby>[[塔頭]]<rt>たっちゅう</rt></ruby>の[[了蓮寺]]に蔵されていたものを[[伊藤祐晃]]が大正三年(一九一四)に刊行([[信瑞]]著『[[広疑瑞決集]]』と合本)した。
 
----
 
----
 
【執筆者:渋谷康悦】
 
【執筆者:渋谷康悦】

2018年8月22日 (水) 06:39時点における版

りけんみょうごうしゃくぶくしょう/利剣名号折伏鈔

五巻。敬阿述、文雄校。寛保二年(一七四二)述、寛延二年(一七四九)校訂。知恩寺蔵の利剣名号(「南無阿弥陀仏」「一百万遍」「護持法印」を中央に、「天下和順 日月清明 風雨以時 国豊民安」「門門不同八万四 為滅無明果業因 利剣即是弥陀号 一声称念罪皆除」を両側に記す)の各銘文を仔細に解説し、称名行の現当二世の利益を説く。仏典・宗義書に限らず、勅撰歌集や説話集(『玉葉集』『新続古今』『古今著聞集』等)から諸師の道詠を随所に引用して、宗の安心を述べている。長く知恩寺塔頭たっちゅう了蓮寺に蔵されていたものを伊藤祐晃が大正三年(一九一四)に刊行(信瑞著『広疑瑞決集』と合本)した。


【執筆者:渋谷康悦】