「卍」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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まんじ/卍
インドにおける吉祥を象徴する図型。Ⓢsvastika。仏教では仏の徳の象徴とされ、相好の一つとして仏の胸や髪などにあらわれる。則天武后の長寿二年(六九三)に、吉祥万徳の集まるところの意味から万字と称されるようになったとされ、また「万」という漢字は卍の変形であるともいわれる。良忠は如来の胸にあらわれる卍に言及し、万字は漢字ではなく梵字であり、阿悉底迦と音写され、有楽の意味であると説明している。
【資料】『往生要集巻中義記』五
【執筆者:島恭裕】