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「法然上人伝の成立史的研究」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版

ほうねんしょうにんでんのせいりつしてきけんきゅう/法然上人伝の成立史的研究

岸信宏監修、知恩院仏教文化研究所内、法然上人伝研究会編。四巻。第一巻が昭和三六年(一九六一)三月、第二巻と第三巻が同三七年三月、第四巻が同四〇年三月、それぞれ知恩院より刊行されている。副題は「知恩院法然上人行状絵図を中心として」。『四十八巻伝』に関する研究を軸に、諸伝の成立順序を明らかにすることを目的とし、一二年間にわたる研究成果を出版したもの。内容は一巻から三巻(対照篇上中下)に『四十八巻伝』全巻の写真版(詞書のみ)と、法然上人諸伝(『私日記』『醍醐本』『四巻伝』『弘願本』『琳阿本』『古徳伝』『九巻伝』『十六門記』)との対照が掲載され、第四巻(研究篇)に三田全信岸信宏、伊藤唯眞、藤堂恭俊伊藤真徹、平祐史、香月乗光諸師による研究論文が掲載されている。法然上人七五〇年遠忌の記念出版であり、岸信宏によって編纂までの過程が第一巻の巻頭に詳細に記されている。法然伝の研究書として現在でもその価値は高い。平成三年(一九九一)一二月、臨川書店より復刻版が三冊本として刊行。


【執筆者:郡嶋昭示】