「布施」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
ふせ/布施
出家修行者、仏教教団、貧窮者などに衣食その他を施し与えること。仏道修行において勧められる無貪無欲の実践。ⓈⓅdānaの訳。檀那、柁那などと音写される。衣食などの物資を施す財施、教えを説き与える法施、他人から怖れを取り除いてやる無畏施を三施という。大乗仏教では菩薩の行うべき修行(六波羅蜜)の最初に置かれ重要視される。実践に当たっては、施す者も、施される者も、施物も貪りの心を離れた清浄なものでなければならないとされる。法要等の後、貧窮者への衣食などの布施が為されたが、現代では僧侶に対して施されることをいう。それが財施であり、これに対して僧侶が経を読み説法するのを法施という。
【参照項目】➡六波羅蜜
【執筆者:田中典彦】