「普観」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ふかん/普観
永仁五年(一二九七)—応安七年(一三七四)七月一九日。誓阿。知恩院一二世。円智(知恩院一一世)の弟子。延文六年(一三六一)法然上人一五〇年遠忌に当たって慧光菩薩の勅号を賜る。同年、知恩院が秘蔵する祖師伝(『四十八巻伝』)正副二本のうち一本を他山に移し万一の災難を免れるようにとの勅命を受け、応安三年(一三七〇)法然上人の御影、重宝を大和国當麻寺に奥之院(往生院)を創建し安置した。以降、普観はここに隠棲して念仏生活を送り、七八歳で入寂した。貞治四年(一三六五)一一月二五日に「一枚起請文」「二枚起請文」を開版している。
【資料】『華頂誌要』(浄全一九)、『翼賛』五〇(浄全一六)
【参考】『知恩院史』(知恩院、一九三七)
【執筆者:伊藤弘道】