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「日本浄土教の中核」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:30時点における最新版

にほんじょうどきょうのちゅうかく/日本浄土教の中核

椎尾弁匡著。昭和二五年(一九五〇)六月、大東出版社刊。副題は「法然上人の下山思想史」。日本浄土教の中核として法然の思想史を考察した書。著者は、法然比叡山を下りてからの生涯を四期に分けて考察し、その中で法然の思想的展開をとらえようと試みている。本書の構成は「はしがき」にはじまり、本篇の七章五〇節が続き、「上人思想史を結ぶ」の一段をもって結びとされている。各種法然伝を批判的に受容しつつ法然の足跡をたどり、その思想を鋭く考察している。また本書は、浄土宗開宗の年次に異議を唱えており、この点は注目に値する。


【所収】『椎尾弁匡選集』五(椎尾弁匡選集刊行会、一九七二)


【参照項目】➡開宗の年次


【執筆者:石田一裕】