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「塚本善隆著作集」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版

つかもとぜんりゅうちょさくしゅう/塚本善隆著作集

塚本善隆著。全七巻。第一巻は昭和四九年(一九七四)一月に大東出版社から刊行され、『魏書釈老志の研究』を収録している。第二巻は同年一〇月に刊行され、『北朝仏教史研究』を収録している。第三巻は同五〇年三月に『中国中世仏教史論攷』と題して刊行され、一三稿の論文を収録している。第四巻は同五一年二月に『中国浄土教史研究』と題して刊行され、『唐中期の浄土教』を含む中国浄土教関連の研究が収録されている。第五巻は昭和五〇年(一九七五)七月に『中国近世仏教史の諸問題』と題して刊行され、宋代以後の中国仏教の実態の解明と房山雲居寺石刻大蔵経の研究が収録されている。第六巻は昭和四九年四月に『日中仏教交渉史研究』と題して刊行され、鑑真や成尋の研究、および真福寺本の戒珠仮託『往生浄土伝』に関する研究が収録されている。第七巻は同五〇年一一月に『浄土宗史・美術篇』と題して刊行され、浄土宗の歴史に関する論考、清凉寺に関する論考、「引路菩薩信仰と地蔵十王信仰」をはじめとする仏教美術に関する論考が収録されている。本著作集に収録されている諸論文は、いずれも日本における中国仏教研究の一大成果であるとともに、今日の中国仏教研究の指針となっているものばかりであり、今後の中国仏教研究においても不可欠な叢書である。


【参照項目】➡塚本善隆


【執筆者:柴田泰山】