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ちょうりん／涱林

—元禄五年（一六九二）六月一三日。入蓮社通誉源阿。金戒光明寺三五世。江戸幡随院に九世として住した後、延宝九年（一六八一）正月に黒谷に転住した。北山荒芝地の黒谷直轄化、大小方丈・書院・庫裡の修復など、寺門興隆に努めた。元禄元年（一六八八）法橋位叙任、翌年には曼珠院門跡良尚親王より「浄土門宗最初処」の額を賜る。住世中の同二年称悦が諸人を勧化して経蔵を建立した際、納められた黄檗おうばく版一切経は中島良喜の寄付による。

【資料】『黒谷誌要』（浄全二〇）、北川敏於『奥津城—黒谷に眠る人々—』（金戒光明寺、一九七三）

【執筆者：髙橋寿光】