「大悲の筏」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
だいひのいかだ/大悲の筏
衆生を娑婆世界から浄土へ導かんとする法蔵菩薩の大悲によって発された誓願を、人や物を対岸へ渡す筏にたとえた言葉。聖光『授手印』の序に「法蔵菩薩の大悲誓願の筏、今の弥陀覚王の広度衆生の船」(聖典五・二二三)とあるのが初出。阿弥陀仏の誓願を筏にたとえることは、法然が『逆修説法』一七日に「次には道の先達の為に来迎したもうなり。或は往生伝に沙門志法の遺書に曰く、我、生死の海に在て、幸に聖の船筏に値り」(昭法全二三五)といっているなど、少なからず見られる。
【執筆者:郡嶋昭示】