「即得無生」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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そくとくむしょう/即得無生
すみやかに無生法忍を得ること。無生とは無生法忍のことで、無生忍ともいう。『観経』得益分に「この語を説きたまう時、韋提希、五百の侍女と与に、仏の所説を聞き、時に応じてすなわち極楽世界の広長の相を見る。仏身および二菩薩を見ることを得て、心に歓喜を生じて、未曽有なりと歎じて、廓然として大悟して、無生忍を得」(聖典一・三一三/浄全一・五〇)として、極楽世界の相、および仏身・二菩薩を観じたことによって得られる利益を説いている。また善導は極楽に往生した者が得る華開得益の一つに「時を逕ること七日にして、すなわち無生を得る」(聖典二・三〇五/浄全二・六三下)と述べ、往生の後の即得無生を示している。
【執筆者:沼倉雄人】