「禅峰」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
ぜんぽう/禅峰
貞享二年(一六八五)—享保一六年(一七三一)七月一七日。字は待定。出羽国の富豪、東海林氏の家系に生まれるが、無能の教化により念仏行者となる。三三歳のときに妻子を残して出家、羽黒山に入り、四八日間、絶え間なく念仏を行じた。以後、各地の霊山を経巡り、念仏とともに苦行を続けた。禅峰の修した苦行の中には、頭灯供養や掌灯供養といった激烈なものもあり、人々はそれらによって大いに感化を受けたという。出羽国大聖寺で入定した。
【資料】『待定法師忍行念仏伝』、『続日本高僧伝』一〇(仏全一〇四)
【参考】長谷川匡俊「近世奥羽の念仏僧月泉・待定—月泉編『待定法師忍行念仏伝』をめぐって—」(『日本仏教』五三、一九八一)、関口静雄・宮本花恵「『出羽待定法師忍行念仏伝 上』翻刻と解題」(『学苑』八五二、二〇一一)、同「『同 下』」翻刻と解題(『学苑』八五七、二〇一二)
【執筆者:加藤弘孝】