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「岩井信道」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:19時点における最新版

いわいしんどう/岩井信道

大正五年(一九一六)三月三一日—平成一七年(二〇〇五)四月二二日。仁蓮社礼誉義阿伏水。布教師宗門功労者。奈良市西木辻町岩井徳寿の四男として生まれる。昭和六年(一九三一)肺結核のため学業をあきらめ療養生活に入る。同一〇年称念寺白川義道の徒弟となる。同一四年大阪普通宗学院を卒業後、浄土宗教師養成所に入所。同一六年卒業して直ちに知恩院にて宗戒両脈を受く。同年四月より知恩院布教講習所へ入所、専修道場にて林彦明林隆碩について教えを受く。同一七年六月、二六歳で京都伏見・阿弥陀寺住職を継ぐも戦時下となり、終戦まで軍需工場へ勤務。同二三年より三一年まで知恩院に勤務。この間同二六年に総本山布教師となる。以来知恩院布教師会長、百万遍知恩寺布教師会長を歴任、知恩院宿老知恩寺長老に叙せられた。また同三一年より平成一五年(二〇〇三)まで教誨師として活動し、法務大臣賞を受賞。穏やかな語り口調による名勧誡師として、各地の五重に招かれた。著書に『五重法話』(安藤、一九八七)、『知恩のこころ』(総本山知恩院布教師会、一九八一)、『法然さまとはこんな人』(浄土宗、一九九四)、『菩薩の歩み』(阿弥陀寺、二〇〇一)、『伏水抄』(同、二〇〇三)がある。


【執筆者:清水秀浩】