「七重宝樹」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しちじゅうほうじゅ/七重宝樹
金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・瑪瑙・硨磲の七宝からなる樹の並木。西方極楽浄土の荘厳の一つとして、『観経』第四宝樹観(聖典一・二九四~五/浄全一・四〇上)に説かれる。樹の高さ八千由旬であり七重の並木を成して、各華葉から異なる宝色の光を放出し、樹上には七重の網が張り巡らされ、その網の目に五百億の宮殿が備えられているという。『無量寿経』上(聖典一・二三九~四〇/浄全一・一四上)には、各種の宝樹がある上、七宝各種の幹・茎・枝・葉・花・果が相互に合成された樹木があると説かれている。
【執筆者:渋谷康悦】