「作業」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七) | 【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七) |
2018年8月22日 (水) 06:39時点における版
さごう/作業
極楽浄土へ往生するための実践行を修めるにあたっての規範。浄土願生者が具えるべき心構えを安心、浄土往生のために修する行を起行というが、作業は往生行を修める際のあるべき態度を定めたもの。善導『往生礼讃』序に、「問うて曰く、いま人を勧めて往生せしめんと欲するに、いまだ知らず、いかんが安心し、起行し、作業して、定んで彼の国土に往生することを得るや」(浄全四・三五四下)とある。この説示に続いて三心と五念門が説かれ、「また、勧めて四修の法を行じ、用いて三心・五念の行を策して、速やかに往生することを得しむ」(浄全四・三五五下)といい、安心にあたる三心、起行にあたる五念門の行を策励するために四修が説かれており、その四修(恭敬修・無余修・無間修・長時修)を作業として理解している。法然は『選択集』九において、『往生礼讃』と『西方要決』に説かれる四修を取り上げて、本願念仏を修めるにあたっての規範としている。
【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七)
【執筆者:編集部】