丁子ちょうじの煮汁で染めた、薄赤に黄を帯びた色を指し、古来、袈裟などの染色に用いている。特に乾陀樹けんだじゅの皮の汁により布を染めることをいう。その色は黄赤色で仏教教団が袈裟の色として許可した色とされる。ただし、三種壊色えしきのうち木蘭色と同じという説もある。香染された衣を香衣、香服と称す。現在では紫衣、緋衣を除く青黄色の衣を、香衣と称している。
【参照項目】➡香衣、木蘭衣
【執筆者:福西賢兆】