「遊観」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:35時点における最新版
ゆうかん/遊観
—永仁六年(一二九八)四月一七日。諱は栖空、住房は長寿坊。西山派祖証空の門弟。仁治四年(一二四三)二月一日、証空門下が善峯寺北尾往生院に集った一日頓写経では『観経』の一部を担当、その筆跡が残る(大山崎大念寺文書)。また加点『菩薩戒義記』の写しも現存(坂本西教寺所蔵)。一派を立てることはなかったが、往生院五世長老として所領の経営や円頓戒の流布に努めた。門下に往生院六世承空玄観がいる。
【資料】『蓮門宗派』(野村恒道・福田行慈編『法然教団系譜選』青史出版、二〇〇四)
【参考】『冷泉家歌書紙背文書』下(『冷泉家時雨亭叢書』八二、朝日新聞出版、二〇〇七)
【執筆者:稲田廣演】