「百味講」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版
ひゃくみこう/百味講
法会のときに百味の供物を供える講中。百味とはいろいろな山海の珍味(精進物)をいい、講はその信者が組織する団体をいう。『無量寿経』上に「百味の飲食、自然に盈満す。…意に食なりとおもえば、自然に飽足す。身心柔軟にして、味著する所なし」(聖典一・二四四/浄全一・一六~七)とあり、これを百味の典拠としている。増上寺の百味講は仏恩報謝の志が固い用達業者によって構成され、「身も心もともに爽やかになり、何の屈託もない」という意の「身心柔軟 無所味著」の心を旨としている。御忌日中法要には、餅・生菓子・水菓子・野菜・乾物を捧げて練行列し、大師前に十種供養をしている。
【参考】藤堂恭俊「百味飲食のこころ」(『百味講たより』一、一九九六)
【参照項目】➡百味飲食
【執筆者:西城宗隆】