「任運」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版
にんうん/任運
法が自ずと運ぶのに任せて、誰の作為も加えていないこと。「にんぬん」とも読む。禅門では、任運無作、任運騰騰などと、「あるがまま」の意でも用いられる。聖光は『徹選択集』下において、「不離仏値遇仏」の義を明らかにしていく中で、「真位の菩薩の漏尽通は任運自在の漏尽通なり。いわゆる、無明の惑を断じ法性の理を顕し、自然に薩波若海に流入す任運無窮の遊戯神通なり」(聖典三・二九五/浄全七・九九下)と述べ、真位の菩薩の漏尽通が任運自在である、と示している。
【執筆者:東海林良昌】