「胎生辺地同異」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
たいしょうへんじどうい/胎生辺地同異
胎生往生と辺地往生は、同じなのか、違うものかという議論。『無量寿経』下において疑惑往生が説かれる中で「かの辺地の、七宝の宮殿に生ずれば」(聖典一・二六七/浄全一・二七)、「かの国の人民、胎生の者あり」(聖典一・二八〇/浄全一・三三)と辺地と胎生が別となっていることから発せられる問題。良忠は『東宗要』三において「尋ねて云く、大経所説の辺地と胎生と、同異は如何。答う。同じなり」(浄全一一・六八上)と、胎生と辺地は同じであるとし、曇鸞『略論安楽浄土義』の説などを用いて、その理由を明らかにしている。
【執筆者:曽和義宏】