「寅載」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:19時点における最新版
いんさい/寅載
慶安三年(一六五〇)—享保六年(一七二一)九月二八日。字は信知、法蓮社要誉。陸奥国相馬(福島県相馬市)で生まれ、相馬興仁寺双誉寛底について出家。増上寺に掛錫して二七世乗誉珂天によって輪蔵主に命じられ、一切経の完本化を成し遂げる。その後、宝永年間(一七〇四—一七一一)に三七世松誉詮察の命によって伊勢梅香寺(三重県伊勢市)に住し、晩年は棚橋蓮華寺(三重県度会郡)に隠居した。また鹿ヶ谷法然院忍澂と交遊があり、『吉水遺誓諺論』は寅載の要請によって著された。著作に『浄土十念章』『面上傍人弁』『神宮山蓮華寺格式』がある。
【資料】『続日本高僧伝』三(仏全一〇四)、『略伝集』(浄全一八)、『総系譜』上(浄全一九)
【執筆者:大屋正順】