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「至心」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版

ししん/至心

この上なく誠実な心のこと。至誠心を指す。『無量寿経』の第十八願文に「至心信楽しんぎょうして我が国に生ぜんと欲して」(聖典一・二二七/浄全一・七)とあるが、法然は『観経釈』に三心解釈して、「至心とは至誠心なり。信楽とは深心なり。欲生我国とは回向発願心なり」(昭法全一二六)として至心信楽・欲生我国の文言それぞれが至誠心深心回向発願心に当てはまることを説示している。また善導は『往生礼讃』に「但だ意を専らにして作すものは十は即ち十生ず。雑を修して不至心の者は千が中に一も無し」(浄全四・三五七上)と述べ、専心または一心の意に解釈している。


【参照項目】➡至誠心


【執筆者:沼倉雄人】