「玉泉」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ぎょくせん/玉泉
文亀元年(一五〇一)—天正一六年(一五八八)二月一七日。源蓮社空誉。尾張国に生まれ、一五歳で得度した。一九歳のとき、常陸国の瓜連常福寺七世了秀に師事する。十余年間の修学を経て、熊野三山や四国を遊行し淡路島に寓居した。その後、上洛した際に、その名声は内裏にまで達したという。ほどなく常福寺九世となり、天文一二年(一五四三)には寺号の勅額を得た。常陸国に多くの寺院を建立した。
【資料】『常福寺文書』(『関東浄土宗檀林古文書選』東洋文化出版、一九八二)、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)、『瓜連常福寺志』(浄全一九)
【執筆者:加藤弘孝】