「太田密道」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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おおたみつどう/太田密道
安政五年(一八五八)—大正九年(一九二〇)一一月一八日。顕蓮社貫誉教阿。字は香雲。筑前国遠賀郡島門村鬼津(福岡県遠賀町)に太田藤九郎の三男として生まれる。明治七年(一八七四)八月一五日、同村広渡長岸寺の久光念誉のもとで得度し、同年一一月二五日知恩院養鸕徹定より宗戒両脈を受けた。念誉寂後、同一四年四月一五日知恩院山内入信院の知相堅雄に師事。以来西部大学林に学ぶかたわら洛東泉涌寺の佐伯旭雄に俱舎を受け、同一六年神戸元町東極楽寺に住す。在職中に五重相伝を修すること一四回、さらには寺観を一新して中興開山号を授与された。同四二年一二月入信院に隠棲するもののほとんど在寺することなく、念仏先徳の遺跡を歴訪し念仏弘通につとめた。
【参考】藤本了泰『浄土宗大年表』(山喜房仏書林、一九九四)、大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)
【執筆者:永田真隆】