「別解脱律儀」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
べつげだつりつぎ/別解脱律儀
別解脱、すなわち波羅提木叉を遵守・実践することによって、自らを悪から防御し保護する律儀が機能することをいう。Ⓢprātimokṣa-saṃvaraⓅpātimokkha-saṃvara。波羅提木叉律儀とも訳される。本来は、教団法としての学処(波羅提木叉)を実践することにより、比丘や比丘尼に、悪から自身を防御する働きを持つ律儀が発動することを指したが、後には、在家五戒等の様々な戒にも同様の働きが認められるようになり、結果、七衆(比丘・比丘尼・沙弥・沙弥尼・式叉摩那・優婆塞・優婆夷)にそれぞれの別解脱律儀が存在すると考えられるようになった。中国以来の律宗では、この律儀を戒体と解釈する。
【執筆者:山極伸之】