「存牟」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ぞんむ/存牟
弘治元年(一五五五)—元和七年(一六二一)一一月一一日。然蓮社本誉、字は了道。江戸初期の学僧。三河国の出身。幼少に下総国結城弘経寺の団誉存把の下で出家。佐倉(千葉県)清光寺に住す。後に遊方行脚し不断念仏を開修し、浪花(大阪市)大通寺に住す。さらに四天王寺西門阪上の新別所と名付けられた所に一心寺を営造し、念仏を修し三昧発得する。一心寺中興の三〇世とするが、これ以前の記録は確認されていない。慶長五年(一六〇〇)徳川家康の子仙千代の死去にあたり、乗炬大導師となる。世寿六七歳。
【資料】『新撰往生伝』四、『総系譜』中
【参考】高口恭行『一心寺風雲覚え書き』(一心寺、一九八二)
【執筆者:南宏信】