「寺領」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じりょう/寺領
寺院が領有し支配する土地をいう。すなわち寺院の共有財産(三宝物)としての領地であり、具体的には寺院の経営・維持のために寄進された田畑山林を指す。源はインドであり、中国・日本などにもその制度がある。日本においては荘園制の発達に伴い、興福寺・東大寺などの権門寺院に寺領としての荘園が盛んに施入された。東大寺の復興に際しては周防国が造国に充てられ、その経営は国守としての勧進上人重源に委ねられた。こうした一国が寺領化したものを寺院分国という。
【執筆者:舩田淳一】