「浄土十六箇条疑問答」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうどじゅうろっかじょうぎもんどう/浄土十六箇条疑問答
一巻。『口伝十六箇条』ともいう。尊観撰。正和三年(一三一四)成立。白旗派良暁が先師良忠相伝の義として撰述した『口伝鈔』に対して反論したもの。本書冒頭に「当流の学者、異義を角立す。…祖師の相伝に拠て以て末学の誠証に備えんと欲し謹で以て之を啓す」(浄全一一・六六四上)として、主に白旗義に対し、一六箇条の疑義および五箇条の付録を挙げて尊観相伝の義、すなわち名越派の教義を明示する。
【所収】浄全一一
【資料】慈観『十六箇条事』(続浄一〇)、『浄土述聞口決鈔』(浄全一一)、良栄理本『十六箇条疑問答見聞』(続浄一〇)
【参考】櫛田良洪「東寺宝菩提院蔵の浄土教の資料について」(『仏教史研究』四、一九六九)
【参照項目】➡浄土述聞鈔
【執筆者:米澤実江子】