「西要鈔」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版
さいようしょう/西要鈔
二巻。証賢述。『三部仮名鈔』の一。元亨年間(一三二一—一三二四)夢中に現れたひじりの法談に託して念仏往生の要旨を述べたもの。証賢がある年の九月二〇日頃、嵯峨釈迦堂に参籠したとき、かつて真如堂で遇ったひじりに夢中で再会し、そのひじりが多くの老若男女に念仏往生の要義である安心・起行、女人往生、一念多念、念声是一、摂取不捨、臨終来迎、辺地懈慢得生、三生果遂などについて、和語をもって二〇の問答形式で詳説している。末書に湛澄の『諺註』四巻、『要解』二巻、賀茂真淵の『言釈』二巻などがある。
【所収】続浄八、正蔵八三
【参考】成田俊治「湛澄の略伝とその著述について」(『浄土宗典籍研究』山喜房仏書林、一九七五)
【参照項目】➡三部仮名鈔
【執筆者:今井英之】