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「阿伽陀薬」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版

あかだやく/阿伽陀薬

薬一般、とりわけ解毒薬を指す。阿伽陀に同じ。阿伽陀は毒や病を意味するⓈgadaに否定辞が付されたⓈagadaの音写。不死薬・健康などと訳され、服用すれば病にかかることがなくなるから無病とも、効能高く価値が無量の意味で無価とも訳される。また阿伽陀をⓈāgadaと捉える通俗的語源解釈によって普去(あまねく取り去る)とも訳す。浄土教では、阿弥陀仏誓願に喩える。『選択集』に「念仏は然らず。軽重兼ね滅し、一切遍く治す。譬えば阿伽陀薬の遍く一切の病を治するがごとし」(聖典三・一六三/昭法全三三八)とある。


【執筆者:南清隆】