「五重綱要義」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ごじゅうこうようぎ/五重綱要義
一巻。『五重伝法綱要義』ともいう。大玄撰。増上寺四五世の成誉大玄が四七章にわたって伝法の綱要を述べたもの。大正大学蔵本の奥書によると、大玄入滅の前年、宝暦五年(一七五五)の作とされる。内容は九箇条の箇条伝法が偏重される現状を反省し、五重そのものを重視するように促している。また弓馬の喩など、大玄が師事した祐天の説を多く依用している。
【所収】『祐天寺史資料集』別巻伝法篇(祐天寺、二〇〇八)
【執筆者:石川達也】