「見性寺」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
けんしょうじ/見性寺
大阪市東住吉区桑津。無生山常行院。大阪教区№二七。法然上人遺跡地の一つ。寺伝によれば、光明皇后が天平七年(七三五)に設けた施薬院を聖武天皇が勅して伽藍を整え、行基を開基として成立。「無生山見性寺」の号を賜った。その行基の遺徳を偲んで、法然が四天王寺参詣のみぎり、見性寺に止宿。生駒山から出る月をながめて「つきかげ」の歌を詠んだという。名村愚仙著『円光大師御遺跡四十八所口称一行巡拝記』に法然の霊場として記述され、賑わった。
【参考】藤堂恭俊「法然上人遺跡二十五箇所巡拝に関して」(『東山学園研究紀要』一八、一九七三)、伊藤唯眞「近世における法然上人遺跡巡拝について」(『仏教文化研究』二〇、一九七四)
【執筆者:伊藤真宏】