「誌公帽子」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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しこうもうす/誌公帽子
冠物の一つ。法会で僧侶が頭にかぶる帽子の一つ。「誌公帽」ともいう。中国斉の宝誌(四一八—五一四)が用いたとされる帽子をいう。宝誌は専ら禅観を修して髪を長くして裸足で歩き、常に錫杖を持ち、錦の上着(袍)を着ていたとされ、俗に誌公と呼ばれていた。永明一一年(四九三)斉の武帝の命で華林園に召されたときに「三布帽」をつけていた(『仏祖統紀』正蔵四九・三四七下、『景徳伝灯録』正蔵五一・四二九下など)。この帽子をそれ以降、「誌公帽」と呼び習わしたとされる(袾宏『往生集』〔正蔵五一・一四六上〕)。顕色の誌公帽子は、荘厳服(長素絹を除く)に顕色の大師五条、七条の袈裟を被着するときに用いる。
【執筆者:大澤亮我】