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[[極楽浄土]]へ[[往生]]するための実践行を修めるにあたっての[[規範]]。[[浄土]][[願生]]者が具えるべき心構えを[[安心]]、[[浄土]][[往生]]のために修する行を[[起行]]というが、[[作業]]は[[往生行]]を修める際のあるべき態度を定めたもの。[[善導]]『[[往生礼讃]]』序に、「問うて曰く、いま人を勧めて[[往生]]せしめんと欲するに、いまだ知らず、いかんが[[安心]]し、[[起行]]し、[[作業]]して、定んで彼の[[国土]]に[[往生]]することを得るや」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J04_0354 浄全四・三五四下])とある。この説示に続いて[[三心]]と[[五種正行]]が説かれ、「また、勧めて[[四修]]の法を行じ、用いて[[三心]]・五念の行を<ruby>策<rt>はげま</rt></ruby>して、速やかに[[往生]]することを得しむ」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J04_0355 浄全四・三五五下])といい、[[安心]]にあたる[[三心]]、[[起行]]にあたる[[五念門]]の行を策励するために[[四修]]が説かれており、その[[四修]](<ruby>[[恭敬修]]<rt>くぎょうしゅ</rt></ruby>・<ruby>[[無余修]]<rt>むよしゅ</rt></ruby>・<ruby>[[無間修]]<rt>むけんじゅ</rt></ruby>・<ruby>[[長時修]]<rt>じょうじしゅ</rt></ruby>)を[[作業]]として理解している。[[法然]]は『[[選択集]]』九において、『[[往生礼讃]]』と『[[西方]]要決』に説かれる[[四修]]を取り上げて、[[本願]][[念仏]]を修めるにあたっての[[規範]]としている。
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[[極楽浄土]]へ[[往生]]するための実践行を修めるにあたっての[[規範]]。[[浄土]][[願生]]者が具えるべき心構えを[[安心]]、[[浄土]][[往生]]のために修する行を[[起行]]というが、[[作業]]は[[往生行]]を修める際のあるべき態度を定めたもの。[[善導]]『[[往生礼讃]]』序に、「問うて曰く、いま人を勧めて[[往生]]せしめんと欲するに、いまだ知らず、いかんが[[安心]]し、[[起行]]し、[[作業]]して、定んで彼の[[国土]]に[[往生]]することを得るや」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J04_0354 浄全四・三五四下])とある。この説示に続いて[[三心]]と[[五念門]]が説かれ、「また、勧めて[[四修]]の法を行じ、用いて[[三心]]・五念の行を<ruby>策<rt>はげま</rt></ruby>して、速やかに[[往生]]することを得しむ」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J04_0355 浄全四・三五五下])といい、[[安心]]にあたる[[三心]]、[[起行]]にあたる[[五念門]]の行を策励するために[[四修]]が説かれており、その[[四修]](<ruby>[[恭敬修]]<rt>くぎょうしゅ</rt></ruby>・<ruby>[[無余修]]<rt>むよしゅ</rt></ruby>・<ruby>[[無間修]]<rt>むけんじゅ</rt></ruby>・<ruby>[[長時修]]<rt>じょうじしゅ</rt></ruby>)を[[作業]]として理解している。[[法然]]は『[[選択集]]』九において、『[[往生礼讃]]』と『[[西方]]要決』に説かれる[[四修]]を取り上げて、[[本願]][[念仏]]を修めるにあたっての[[規範]]としている。
 
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【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七)
 
【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七)

2018年8月22日 (水) 06:39時点における最新版

さごう/作業

極楽浄土往生するための実践行を修めるにあたっての規範浄土願生者が具えるべき心構えを安心浄土往生のために修する行を起行というが、作業往生行を修める際のあるべき態度を定めたもの。善導往生礼讃』序に、「問うて曰く、いま人を勧めて往生せしめんと欲するに、いまだ知らず、いかんが安心し、起行し、作業して、定んで彼の国土往生することを得るや」(浄全四・三五四下)とある。この説示に続いて三心五念門が説かれ、「また、勧めて四修の法を行じ、用いて三心・五念の行をはげまして、速やかに往生することを得しむ」(浄全四・三五五下)といい、安心にあたる三心起行にあたる五念門の行を策励するために四修が説かれており、その四修恭敬修くぎょうしゅ無余修むよしゅ無間修むけんじゅ長時修じょうじしゅ)を作業として理解している。法然は『選択集』九において、『往生礼讃』と『西方要決』に説かれる四修を取り上げて、本願念仏を修めるにあたっての規範としている。


【参考】阿川貫達『浄土宗義概説』(浄土宗、一九五七)


【参照項目】➡安心・起行・作業四修


【執筆者:編集部】