「円海山護念寺」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えんかいざんごねんじ/円海山護念寺
横浜市磯子区峰町。清浄院。神奈川教区№五二。明和年間(一七六四—一七七二)、鎌倉光明寺七二世円海が、かねて護持していた弘法大師真作と伝えられる大威徳明王等を奉祀する土地を求めていたところ、当所の地頭、星合治兵衛具久が領内の阿弥陀寺一四世忍誉法雲とはかり、一宇を建立するための土地を寄進し、整備した。円海に帰依していた松平下総守が堂地を選定し、宝暦二年(一七五二)八月堂宇が建立された。円海は明和九年(一七七二)に寂したが、法雲は円海を開山とし自身は二世に列した。具久を開基とし、山号は円海を受けたものであり、阿弥陀寺の奥之院に位置づけられた。寺号は近くの名刹護念寺の名を移したものである。
【参考】『平成版浄土宗神奈川教区寺院誌』(神奈川教区教務所、二〇〇九)
【執筆者:沼倉雄人】