「抹香」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:34時点における最新版
まっこう/抹香
香木など香の原料を細かく刻んだものや、粉末状にした香を総称していう。十種供具の一つ。沈香・白檀あるいは丁字などの原木を細かく刻んだものをはじめ、樒の葉や樹皮を乾燥し粉末状にしたもの、またそれに数種の香料を混合したものなどがある。仏前などで塗香や焼香に多用される。主に身体に塗って使うパウダー状のものを塗香、焚くものを焼香・薫香という。焚くものには、抹香のほかには丸香、線香、練香などがある。丸香は護摩を修する際に用い、練香は室内で焚く。『法華経』分別功徳品には、「華香末香を散じ」(正蔵九・四六上)とあり、古来インドにおいては抹香を室内で焚くのではなく仏像や塚に散布したという。
【参照項目】➡香二
【執筆者:福西賢雄】