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「不発願戒」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版

ふほつがんかい/不発願戒

梵網経』に説かれる四十八軽戒しじゅうはっきょうかいのうちの第三五戒。仏弟子たる者は常にあらゆる願いをおこし、父母・師僧・三宝に孝順をなそうとすべきであり、好師・同学・善友・知識が自分のために大乗の経律と十発趣・十長養・十金剛・十地とを教え、私を覚らせ、自分は如法修行し、堅く仏戒たもち、身命を捨てようとも、それが一瞬たりとも心から立ち去らないように、そのようにできるよう願うべきであるとする。もし誰であれ菩薩がそのように願わないならば軽垢罪きょうくざいに当たるとしてこれを制する。


【参考】石田瑞麿『仏典講座一四 梵網経』(大蔵出版、一九七一)


【参照項目】➡四十八軽戒軽垢罪


【執筆者:袖山榮輝】