「付法」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
ふほう/付法
師が弟子に教法を付与すること。附法とも書き、伝法・付属ともいう。釈尊が舎利弗・阿難などに経旨を付属したことも付法の一つである。付法は原則的には唯受一人とされ、その証拠として仏像・経巻・典籍・衣鉢などが授けられ、これを伝巻・伝衣などという。また伝統の系譜たる血脈を相承した者であることを証明する印信として、付法状が与えられることもある。浄土宗においては、法然が門弟に『選択集』を、聖光が門弟に『徹選択集』『授手印』を授け、良忠は良暁に自らの著作と共に付法状を与えている。このように書籍を付属することを書伝という。この書伝と共にそれに付随して口伝によっても付法は行われている。浄土宗ではこのような書伝・口伝が聖冏の頃に至って五重伝法として組織・整備され、現在に至っている。
【執筆者:沼倉雄人】