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提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版

ふのう/不能

元禄一三年(一七〇〇)—宝暦一二年(一七六二)八月二四日。良照と号す。幼くして出家を志し、保原(福島県伊達市)の浄運寺無能のもとで出家修行に励む。後に無能の旧跡である桑折こおり(同)の草庵に住して持戒念仏を修した。享保一八年(一七三三)、荒廃していた正徳寺の住職に任命された不能はここを無能の旧跡と定め、無能寺と改号して捨世派寺院とする。不能は、律僧が宗義に暗く、また一方で学者に持律をないがしろにする傾向があることを嘆き、学問・持律、双方とも修めるべきことを強調した。


【参考】長谷川匡俊『近世念仏聖無能と民衆』(吉川弘文館、二〇〇三)、大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)


【参照項目】➡無能


【執筆者:沼倉雄人】