「譬喩」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版
ひゆ/譬喩
一
十二分教の一つで、ⓈavadānaⓅapadānaの訳。この分類形式が採用された時点で、これがどのような形式や内容を持っていたかは不明である。また後代に「アヴァダーナ」を冠する仏典も形式的には統一がないが、おおよそ「形式的にはジャータカと同じく、現在物語・過去物語・連結の三部構成であり、現世の楽果・苦果を前世の善業・悪業で説明する物語で、誰かを教誡する目的で用いられる物語」と定義できよう。この意味で「業報譬喩」あるいは「教訓譬喩」と呼ばれる。
【執筆者:平岡聡】
二
説教の構成、五(または七)段法の一つ。比喩とも書く。「法説」で説いた内容を、身の回りの物事や詩歌、その時々の社会事象などに譬えて、分かりやすくかつ簡潔に説く部分。「起承転結」の「転」に当たる。
【執筆者:郡嶋泰威】